2021-01-01から1年間の記事一覧

あてがなければない手紙

外に出ると雪が舞っていて、いかにも冬という気がする、 今日は30日。なぜ外に出たのかと言えば、 年賀状を出したかったからだ。それもインドネシア宛の年賀状を。 宛名はもちろんSakuraである。Sakuraについては二つほど前の記事で書いた。 未だに毎日のよ…

ケーキの切れはし

パン屋さんでシュトレンを買った。初めて。シュトレンというのはクリスマスを祝う食べ物のひとつで、日持ちするフルーツケーキのことらしい。ケーキといっても、見た目はかなりパンである。洋酒やドライフルーツをふんだんに使っていて、ワンホールケーキく…

知らない店の知らないあなた

祝日。おいしいけどスカスカな気持ちになるハンバーガーショップに行ってしまった。何が悪いと言えばインテリアが中途半端に洒落ていたことくらい。インテリアってやっぱり大事というか、インテリアがいちばん大事なのなもしれない、自分は。 お店に行くと自…

軽すぎる布団は寝苦しい

布団の端々まで寒い。毛布と羽布団とただの布団、3枚くらい重ねているのに、軽くて心許ない。そういえば以前、不眠症の友人が冬は布団の重さが心地いいからよく眠れるのだと言っていた。実家でつかっていたものは重かったし、布地の桃色がいかにもカビ臭い桃…

Sakuraのこと

会ったことのない人の話ばかりするようになって、しばらく経つ。こういうことは本人ばかりが楽しくて、内輪の外側にいる人に話し回って喜ばれるようなものじゃないなと思う。でも、会ったことのない友人が海の外で今このときも生活していることがなんだか無…

ひとりがけのソファ

今日、行ったことのないスタバに行った、という書き出しを考えて、そういえば前回の日記もそんな日に書いたということを思い出す。なぜスタバに行くと日記を書きたくなるのだろう。初めて行くスタバはスタバらしく見たことのない食べ物と飲み物がたくさん並…

行ったことのないスタバ

行ったことのないスタバに行ってみようと思って車に乗った。スタバというのは田舎にあっても自動ドアをくぐったあとはオシャレなものである。塗装の剥げたダイソーとブックオフのことを一瞬にして置き去りにするオシャレ速度。あと、店員さんがスタバの店員…

バージョン

機織りの工房に通っていたら冬が終わった。明日からまた冷え込むらしいけど、マフラーを織り終えた日はちょうど春一番が吹いていた。今マフラーは私の部屋でハンガーにかかり、静止している。 一本の糸が、木と針金で押し込まれるだけで布になる様子は、ちょ…

わるだくみ

家でぐったりとしていたら、母がピカピカの黄色い封筒を「届いていたよ」と差し出してきた。開封したら、年上の友人からの年賀状と、インド産の紅茶のティーバッグがひとつ入っていた。この人は、連絡をとるときいつもちょっとした仕掛けを用意するおもしろ…