2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

それはミンドゥル

台風がいってしまって、安心したし落胆した。こんなひどい雨と風でも、冷房のきいた教室のなかでやる授業はいつもどおりで、もう獣じゃないんだなと思った。窓にながれる雨の線を数える。最初から数えきれないことなんか知っている。頭のなかがぼうっとして…

やわらかくない

先生が何を喋っているのかだんだんわからなくなって、ノートのすみっこに「ブラックコーヒー」って書いた。わたしにとってブラックコーヒーはやさしいことばだ。飲むのはきらい。カフェオレがすき。広い教室にたくさん人がいて、先生がかなしそうに話す時事…

横顔

帰りの電車で、目の前に立っている女の人が泣いてた。目のふちをハンカチでおさえていて、ずっと頭より高いところを見ていた。その姿はみっともないどころか、むしろ凛としていて、夏の朝に、しずかな川をながめているようなきもちになった。隣りに立ってい…

忘れたいことをひとつ選んで、それから会おう

いや、ちょっと疲れた。短歌のことばっかり考えてる。同じ人に何日も会い続けることが本当に苦手。わたしは絶対にルームシェアとかできないと思う。さわやかなきもちで同じ人に会うのは、週に3日が限度なんだ。なんて、そんな自分ルールを国は認めちゃくれ…

愛してみたいが時間がない

笑えるよな。数日前の自分にもう裏切られてる。時間がたてば忘れられるだろうと高をくくっていたことは、たいてい時間がたてばたつほど忘れられなくなることばっかりだ。声をあげたい。それからどうせとり戻したくなるだけでも。駅のホームに人があふれてい…