2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

生きる冬

「アンディモリ」とだけ携帯にメモしてあったので、気になってツタヤで借りた。ミュージシャンの名前だということは覚えていた。でも誰にすすめられてメモをしたのかは忘れてしまった。わたしにアンディモリを教えたのは誰。名乗りでてください。帰りにブー…

傘の不思議

小雨なので傘はささなくていいかと思った。しかし家を出てバス停につくころには本降りになっていた。ぼーっと木の下で待っていたら、見知らぬ婦人が「よければすこしはいってください」と、傘を半分貸してくれた。これで知らない女性に傘をさしてもらうのは…

さらば(そういうことなら)

わたしなりの追悼で書き始めた俳句が、夕方やっとまとまった。きょうは祖母の四十九日だった。偶然きのう知ったのだけど。明日原稿用紙にまとめて封筒に入れよう。すこし楽になった今となっても、人が死ぬということはよくわからない。これについて話そうと…

無口なおまえは、落ち葉を踏みに行けばいい

コーヒーを2杯も飲んでしまう前に出かけようか雨のあとだから 道路には枯れ葉が散らばってすがすがしくなる破壊のあとだ うつくしいよ木々は眠りにつこうとしているのにブルーのあかりを灯してあらがうおまえたちは今年も人工的な色のセーターで肌色をすこ…

秋の星よりとうめいなひかり

喫茶店のカウンターで水を飲んでいたら、十字の形の星の名前を聞かれたんだけど、わかんないから素直に「知らないです」って言ったんだ。そうしたら「詩人なのに星のことを知らなくていいの?」ってせめられた。たぶん占い師とかと混同しているんだけど、な…

日曜日

休みなんてあっという間平日あれほど信仰していた時計に気づかないふりをして起きるのにぐずってしまえば真っ昼間あてのない弁明を誰にともなくしたい気分だ本棚に置いてある本は 読みたくて買ったもののはずだけどもう読んだから読もうとは思わないしiPodに…

かんたんじゃない

図書館でかりた那珂太郎の詩集をひらいたら、表3の部分に「新國誠一さまへ」という宛名とともにサインが入っている。おいおい。まじか。この驚きが伝わらないともったいないので説明すると、新國誠一というのは、コンクリートポエトリーという、文字の配置…

気休め

きのうは助手さんとインド映画のレイトショーを見に行った。「きっとうまくいく」っていう映画。以前後輩に借りてDVDで見たことがあった。物語にしてはやけに踊るけど、やっぱりすごくいい映画だったよ。あんな風に生きるのはきもちがいいと思う。きみも自分…