ひとりがけのソファ

今日、行ったことのないスタバに行った、という書き出しを考えて、そういえば前回の日記もそんな日に書いたということを思い出す。なぜスタバに行くと日記を書きたくなるのだろう。初めて行くスタバはスタバらしく見たことのない食べ物と飲み物がたくさん並んでいたが、結局ダークモカチップフラペチーノを頼んだ。いつもそれである。私はスタバのことをほぼダークモカチップフラペチーノ屋さんだと思っている。オシャレなところは落ちつかないという人は少なくないのだろうけど、洗練されたチェーン店独特の清潔感が好ましいときもある。研修中らしき学生がおどおどと注文を聞き返してくれ、おつりとフラペチーノを受け取る。そしてひとりがけのソファの席にかけ、(ひとりがけのソファ!)と思う。ひとりがけのソファに座って本が読めるというだけで、外出する価値がある。やけに進む読書。つめたい珈琲に入っているときだけやけに美味しいチョコレート。勢いよくガシャーンとiPhoneを落としたら、長身でこわいなと思っていた隣りの席にいた青年が、間髪無く拾って渡してくれた。