あてがなければない手紙

外に出ると雪が舞っていて、いかにも冬という気がする、 今日は30日。なぜ外に出たのかと言えば、 年賀状を出したかったからだ。それもインドネシア宛の年賀状を。

宛名はもちろんSakuraである。Sakuraについては二つほど前の記事で書いた。 未だに毎日のようにちょっとしたコミュニケーションを続けている。 ゲームで会わなくても、SNSのIDを交換しているので、 そこでその日に食べた美味しいものの写真を共有したり、 何かしら相談してくれたりする。

なんとなく、年賀状を送れたらいいなあと思ってはいたのだけど、 住所というのはまごう事なき個人情報なので、 どうにも気が引けて踏み出すのに時間がかかってしまった。昨日、 日本人のペンフレンドに送る年賀状を用意しながら、 楽しくなってきた勢いで尋ねたら、「Waaaah Of course!」「Is it a dream!?」ととても喜んでくれたので、なんだ、 もっと早くに聞けばよかった、と思った。その反応が嬉しかった。 私に文通しないかと声をかけてくれたペンフレンドも、 こんな気持ちだったりしたのだろうか。

エアメールを送るのは初めてだったので、 宛名の書き方を調べたり、料金を調べたり、 いちいち不思議とワクワクした。切手を貼ればもう出せる、 という段階まで準備して、それでも、 まっすぐポストに投函してしまうのは不安だったから、 郵便局に行って料金を払った。やってみればとても簡単な手続き。 たったの220円。これで海外に手紙が届くなんて、 信じられない。もっとも、世界中が混乱している今、 手紙はいつ届くかわからないと言われた。ちなみに、 インドネシアでは手紙の不着はよくあることらしい。 YouTubeで得た知識だけど。届けばいいなと思う。 そんな風に思うのは久しぶりで、 なんてワクワクすることだろうなと思った。そんなわけで、 年賀状、まだ2枚しか出せてないけど。