2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

あつくはないし、ぬるくもない

このごろ「じゃあね」と手をふるときに一瞬さみしい。以前は、「去り際がいちばん元気だね」と言われていたのだけど。(あのころは、最後くらい明るい印象のほうがいいかなと思ってわざとそうしていた。)いいことかわるいことかわからないけど、人といたい…

反射

今週のお題「わたしの部屋」 ちいさな白い革の手帖をなでてみる。お土産でもらったものだ。もう半年くらい前になる。たまにこれに詩と日記のあいだのようなものを書きつけている。まだ半分、あるかないか。書き終えたとき手の甲にふれる、裏地がふかふかして…

次の花

お昼に食べたパスタの、にんにくの味がまだ口のなかにあって、電車に乗るのに気にしていたけど、車内で隣りに立った女の子がオニギリを食べだしたので、すべてがどうでもよくなった。関係ないけど、駅のホームに立ったまま高いシュークリームを食べるとちょ…

春に許されて

毎日、地下で百人と暮らす、祭りのような仕事が終わった。美術館にでも行って4月を待ちたい。妙な落ちつきと、さみしさがある。さみしいということが意外だ。人といて、あんしんすることなど、めったにない。それなのに、人と話すために仕事をする。生活は…