カレンダー

部屋に世界地図を貼った。本屋さんでもらったのだ。レジで「世界地図と路線図、どっちがいいですか?」と聞かれて、わくわくしてしまった。よくよく思い返せば、路線図のほうが実用的なのだけど、せかいちず、という響きに反射的に惹かれてしまったのだ。来年の日付が、ちっちゃく下の方に印刷されている。うん。いいかんじ。近所の古本屋さんが定休日だということを忘れていて、いつもより遠い街に足をのばし、たまたま入った本屋さんだった。そういえば、大学の先輩が、同じような話をしてくれたことがある。この本屋さんのことだったのかな。毎年こういうことをしているんだろうか。素敵じゃん。

ここ一週間は、時間がぎゅっとつまって一日ずつが広がった、そんな一週間だった。人の研究のお手伝いで、本のデザインをさせていただいたのだけど、それが楽しくて。ほぼ毎日、休みの日は11時から22時まで、仕事のある日は終わってから同じ時間まで作業をしていて、それがまったく苦じゃなくて、まるで学生みたいだった。思えば、デザインだけでお金をもらうのって、これが初めてだな。自分が学んだことを思い出すように試すように考えて手を動かした。楽しかったかもしれない。デザインがたのしいって、今さら思えるようになるなんて。幸せか!

求められていることと、できることが噛み合わないことのほうが多いから、喜んでもらえて、人の役に立てることがわたしにもあるんだ、と思えたのはうれしかった。このことは、忘れないで、ちゃんと書いてとっておこう。できあがり、たのしみだな。