2016-01-01から1年間の記事一覧
あたらしい植物の、芽の黄みどり色が可愛い。友人達とお花見の約束をしたから、いよいよ春ってかんじだけど、夜がさむくって、昼がうそみたい。 一週間前にもらってた給与明細をさっき見たら、思ってた以上にお金が入っててびっくりした。ずっとなんのために…
新年度の準備をしていると、胸がツンとするのはなぜでしょう。わたしはいつも始まりよりは終わりがすきで、たとえば正月より大晦日がすきで、結婚式よりは葬式がすきなんだよね。でも今年の入学式は、悪くないかもしれない。同じようでいてまったく違う、昨…
3日前に部屋の電球がきれた。そういうのもおもしろいかなと思ったのでそのままにしている。いい発見は「すぐ眠くなる」ということで、あとは「夕飯がまずい」「本が読めない」「漢字練習ができない」です。早く電球かいます。めんどくさいんだよな。3年ぶ…
喫茶店のバイトで早速飲み物を零してしまってへこんでいたのである。そうしたら違うお客さんが励ますように別のことでお礼を言ってくれたり、冗談を言って笑わせてくれたりして、元気がでて、それから申し訳なくなった。いいひとたちだと思う。なにかお返し…
家についたら電球がきれていた。夜が暗い。暗いとほんとうに眠くなるのだな。何かを考えようとしても、つかもうとしたはしから考えが逃げていく。うう。きゅっきゅぽんさんという、大学の先輩が載っている漫画雑誌を買ってきた。表紙・巻頭カラーだ。すごい…
ミツバチのささやき という映画を見た。とても綺麗だった。絵画の構図をとるときのまなざしで映像をとると、こうなるのかもしれないと思った。レンブラントの光を思い出した。物語じゃない映画は文学のことを考えさせてくれる。わたしたちが小説を「文学」と…
愛とか正しさとか、結局のところ、「どういう世界でならやさしい気分で生きていられるか」という話なんだ。でもそれは、そういう高さの話題としてしか、私達は愛や正しさを語り得ないという、ただそれだけのことでもあるね。目の前の問題を上下させる、都合…
このごろ「じゃあね」と手をふるときに一瞬さみしい。以前は、「去り際がいちばん元気だね」と言われていたのだけど。(あのころは、最後くらい明るい印象のほうがいいかなと思ってわざとそうしていた。)いいことかわるいことかわからないけど、人といたい…
今週のお題「わたしの部屋」 ちいさな白い革の手帖をなでてみる。お土産でもらったものだ。もう半年くらい前になる。たまにこれに詩と日記のあいだのようなものを書きつけている。まだ半分、あるかないか。書き終えたとき手の甲にふれる、裏地がふかふかして…
お昼に食べたパスタの、にんにくの味がまだ口のなかにあって、電車に乗るのに気にしていたけど、車内で隣りに立った女の子がオニギリを食べだしたので、すべてがどうでもよくなった。関係ないけど、駅のホームに立ったまま高いシュークリームを食べるとちょ…
毎日、地下で百人と暮らす、祭りのような仕事が終わった。美術館にでも行って4月を待ちたい。妙な落ちつきと、さみしさがある。さみしいということが意外だ。人といて、あんしんすることなど、めったにない。それなのに、人と話すために仕事をする。生活は…
やっと詩集を求めてくれた人のところへ発送できた。日にちの指定があり、なんでだろうと思いつつ連絡をしたら「今日が誕生日なので、自分へのプレゼントにしたかった」と。そんなの作者冥利につきる、というやつなのではないですか。泣けてくる。ひさしぶり…
自転車を漕ぐと、キシキシとみょうな音がする。さびているのであれば油をさせばいい、と友人から助言をうけたのだが、オリーブオイルしか持っていない。ものは試しだと思い、オリーブオイルをかけてみる。なんの効果もない。駐輪場がオーガニックな香りで満…
寒いけど、髪はひとつに結んでいたい。赤いマフラーを巻いて出かけることにした。一昨年に母が送ってくれたきり、一度もつかったことのない、ユニクロのマフラー。赤なんて、制服のスカーフ以外に身につけたこともない色だった。そもそも、マフラーを巻いた…
読みかけの本に載っている詩の最後に、「まだ死なないのかと思いながら歩いている」とあり、ニヤリとした。そういうセンスがまだないので、シニカルな言葉を読むのが好きである。つかのまの休みになり、夜はずっと短歌と格闘しているけど、なかなか終わらな…
ギャラリーに行こうと思ったのだが、道に迷って行けなかった。住宅街、怖い。生活に拒まれている気配がする。帰りに、やけになって古本屋で本を4冊も買ってしまったし、ちょっといいコーヒーを飲んでしまった。おいしかった。たまに、からっぽの自分に何か…
モスバーガーでアイスコーヒーを飲んでいるとき、雪にはじかれて目にはいる昼のひかりが、やけに綺麗だと思った。店内は客もまばらで、どこかで聞いたことのある洋楽が流れていた。そのとき、わたしの舌はアイスコーヒーの苦みを、たぶんはじめて受け入れた…
このごろ、家に帰ると3月9日を聴いて、泣きながら短歌を編集している。とてつもない消耗だ。しかし、愛でもある。短歌を書いていると、毎日が最終回みたいに優しい。この本は大事な本になるかもしれない。たぶん、そんなに長くはならないはずだ。きっと読…
さて、東京だ。西武線のホームに立ったときに、「帰ってきたな」と思った。長野の丘に立ったときも、そう思った。はて、わたしの故郷はどこにあるのか。ほとんど徹夜明けですごすバス移動の3時間は、高速道路を挟む山並みを見るのがおもしろくて眠れなかっ…
年の瀬というのは、いつからいつまでなんだろうか、とふと疑問に思って調べてみた。 とし‐の‐せ【年の瀬】 年の暮れ。年末。《季 冬》――goo国語辞典 ぼんやりしているなあ。でも、そんなところもすきだ。 新しい気分になるのがなんだか嫌で、ぼうっとストー…