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どれでもよかった

実家から新米が届くのが待てなくてゆめぴりかを買った。おいしい。ふかふかだ。やっぱり生きるのに必要なのは白米。あとお湯と日光。これだけあればいいんだということを、わたしはこれから何度も何度も何度も綺麗に忘れるんだろうな。

白い封筒を一通郵便局に持っていったら、なんだか力つきてしまってこのごろ寝てばかりいる。それとも一気に冷えこんだせい? 部屋がさむくってどこにいたらいいのかわからない。毛布にくるまる。音楽じゃ物足りなくなってリモコンを手にとる。

テレビを見ることができなくなって随分たつ。たまにひとりが物足りなくてたわむれに電源をつけるんだけど、何がおかしくて笑ってるのか、何で夢中になって人の悪口を言ってるのか、わかんなくって疲れちゃうんだ。はい、ぶつん。詩の悪口は言えるんだけど、人間の悪口ってむずかしくって言えないよ。けっきょく、好きも嫌いも大体同じだ。関心があるってすばらしいことだと思うよ。できればとげとげしたものは見なかったことにして、やわらかい感情だけを交換していたいし、そのほうが趣味がいいと思うけどさ。でもみんな、会ったこともない人間に対しても、どっちかが選べるよね。好きか嫌いか。ねえ、なんでできるの?

わたしは自分が正常かどうかなんて、もうよくわかんないよ。むしろ、ある日とつぜん何が正しいのかわかるようになったら、ちょっと頭がおかしくなったんじゃないかと疑ったほうがいいんじゃない。でも正しさに手を伸ばしている人の切実さって、なんかいいよね。それはわかるよ。ただ、あんまり執着しないことだよ。他人にも、自分にもね。みんな、自分のやりかたで生きてるだけ。きみだって、思い出がなければ、きっとちがうやりかたで生きていけたよ。