あさはこわれやすいがらすだから

起きたらもう昼過ぎだったけど、とにかく何でもいいから詩集を読みたくて図書館に行った。休みの日だからおろしたてのミモザのワンピースを着たけど、すこし気分が浮ついて、いいんだかわるいんだか。いかにも女性らしい服を着ていると、気がぬけなくって疲れてしまう。すこし強気になれるけどね。暑い季節は自分を脱ぐようにして走っていかなくっちゃあ。

5冊くらい一気読みしようと思って現代詩文庫を片っ端から手にとったけど、1冊目でもう体力を使い切ってしまって参った。谷川雁という人の本で、なんだか、オシャレな酔っぱらいに力いっぱい振り回されたような読後感がある。いくつか気に入った一文を書きとめた。たとえばタイトルにした「あさはこわれやすいがらすだから」。あとは

「おれは世界の何に似たらいいのだろう」

自分にも他人にも支配されてはいけない。気丈でいることが何より大事さ。