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事件じゃない

今日は一年越しの約束を果たせてよかった。やっと、学生の子に本を渡せた。すごく待たせてしまったのに、ほんとうにニコニコと受けとってくれて、言葉をつくして「うれしい」と言ってくれて、よかった。彼女達も何かをつくっているからだろうか、やさしいな。こんな素敵な女の子達が読んでくれるのだから、わたしも報われるなと思った。つくったものを喜んでもらえると、わたしにも何かできることがあるのかもしれないと思える。

つくることは、いつもわたしの現実と世界を埋めるための手だてだった。たとえば、容姿と年齢について言及されるのが苦手だ。わたしにとって、女であることや若いことが、事件だったことがないのだ。それはわたしの一部でしかない。ため、可愛いとか未来があるだとか、そういうことを言われると、どうしたって居心地が悪いのだ。容姿や年齢を、自分のものにできない。生意気かもしれない。でも、生意気でなにがわるいんだろう?

生まれてからずっと、知ろうとしたことしか知らない。考えたことしか考えたことがない。存在することをもってして、尚あまりあるぎこちなさ。誰もニュースにしてくれない、ただならない、違和感。これをどうにかしたいのだ。どうにかするために、生きているのだから。