土地柄

いい紙の工場があると教えてもらったので、昨日工場に電話をかけて、静岡まで行ってきた

けちれば片道2000円以内で行けるなんてびっくりした

富士山が裾野までまっしろに染まっていてね、綺麗だったよ~

 

工場見学(というより資料見学)は2時間ほどで終わった

特に何も決めずノープランできたので、15時半、昼下がりに駅前で時間を持て余す

せっかく静岡まで行くんだから!と思って、前日にいろいろ調べたのだけど

有名なお茶屋さんもお菓子屋さんも、東京に支店があると聞いてがっくりしてしまったんだよね

本場っていったいなんだ…という気持ちになる

ということで、お得意の散歩をしてた

 

そうしたら公園の前から←三嶋大社って看板が出ててね

あ~神社か~!神社は東京に支店などなかろうよ!

と思って、三嶋大社に行ってきた

池に「鯉を捕獲することを禁じます」という看板が出てて笑った

あそこの神主さんは最高にクールだ

 

神社とか、お寺、お宮は、町の中でもひときわ地形がむきだしになっている感じがするのがいい

春を待つ木々はまだくたびれて見えるけど、どの植物も生き生きと野性を生きているように見える

その土地だけのものなんて、もう地形と神様くらいしかないのかもしれないね

 

三嶋大社の敷地のなかで、陶器市というのをやっていておもしろかった

有田焼とか美濃焼のすばらしいうつわに惚れ惚れしていたら、日が暮れかけていた

上等そうなお茶碗や湯のみの中から、手の届く範囲のものを頼んだら、

感じのいい店番のおじさんが、実際の値段よりとてもまけてくれたのでびっくりした

 

陶器はいいなあ

 

印刷に関しちゃ、ほとんど機械が主役のようなものだ、って言われたような気がしていたから、

大学じゃ、わたしの手なんかより、パソコンのほうがずっとものづくりに関しちゃ優秀だから、

手でつくられたもののうつくしさに、ほっとするのかもしれない

ああ、工場はおもしろかったんだけどね

でも、やっぱり手で漉いてみたいなあという気持ちが強まった

おちゃわん、大事にしよう