白のフワフワ

近所の緑色の生け垣に、なんらかの白いふわふわが突っ込まれているので、何かと思い近づいてみたら、抱きしめて寝るのにちょうどよさそうなサイズのスヌーピーだった。おそらく洗い立ての。世の中にはこんな風な愛し方もあるのかと思った。

何を見ても何かを思い出す。これって何のタイトルだったっけ と調べてみたらヘミングウェイの書いた何かだった。ヘミングウェイ読んだことない。今は何も思い出すことのない音楽が聴きたくて、Spotifyのシャッフル機能を使って名前の知らない人の歌を聴きながら眠りにつくのを待つことがある。すごくいい映画に「自分のすることを愛せ」というセリフがあるんだけど、それができるようになりたい。

家賃を払いに行ったら、道中つつじが狂ったように咲いており、あの頃はつつじが狂ったように咲いてる町に住んでたな、と5年後くらいにこのマゼンタの花の色を思い出せたらいいと思った。長野に戻りたいとかオレは東京でやっていくんだみたいな、土地そのものへの愛着の持ち合わせがないので、そういう意味では常に「この場所にいつまでいるのかよくわからない」。まあ金銭的な問題もあるんだけど、私は移動が好きだし、この物件に住んでるのはそれくらいがちょうどいいと思う。