たいらな日

きのう表参道に用事があったので、ちょっといいコーヒーショップに行ってちょっといいコーヒーを飲んだのだけど、コーヒーより水のほうがおいしかった。ショックだった。深煎りにしたのがいけなかったのかもしれない。それか、すごくいい水を出してくれたのかも。でも、水のほうがおいしかった。コーヒー2カップに対して水は3杯も飲んでしまったもの。

コーヒーのかおりが好きで、以前の職場でコーヒーメーカーを動かしているときになんて救われる心地がしたものだけど、どうしてもあの黒くて苦い飲み物をぞんざいに扱ってしまうことがある。複雑だ。好きだと思っているけど、マニアには顔向けできない程度にしか好きじゃないな、と思う。なぜマニアに顔向けしないといけないのか。勝手にさせろ。

怒ってしまった。会いたくない人に会わなくていい生活をしているせいか、喜怒哀楽に奔放になっている。暇なんだろうな。きのう会った人に無職の期間を聞かれて答えたら、てっきり同情されるかと思ったのに「いいなあ!」って目を輝かせて、そんなに休みがあったらあれもこれもしたいって想像しはじめたから拍子抜けした。ちょっとうれしかったな。なんでだろう。勝手にたのしそうにしてる人って、見てておもしろいよ。

夕方くらいに帰宅の音楽が鳴って、ふと、わたし今なんにもこだわってないなあと思う。それは自由ってことと近いけど、愉快な気持ちにはさせてくれないんだ。