三月はいいにおい

話題が無くて、すきな季節は何かと聞かれたときに、秋と答えたことがある。その人は春が好きだと言っていた。春はいいにおいがするからだという。歩いていたら思い出した。

すっかり昼夜逆転してしまって、昼過ぎまで寝ている。医者にはいいことだと言われたけど、世の中のしくみのことをすべて忘れてしまいそうで不安になる。とは言え、寝るのだけど。すっかり暗くなってからコメダに歩いて行くと、甘いにおいがする。夜に甘いにおいがするというのはふしぎだな。田舎では夜に出歩いたりしないから、街路樹なんてご親切な自然はないから、気づかなかった。これは東京ならではの季節と思う。そういえば、この前会った友人が、ロウバイはいいにおいがすると教えてくれたんだけど、かがないまま白梅が咲いてしまった。そのうち桜も咲くだろう。