いちばん安全な場所

ひとつ息をつくために何十秒も息をとめないといけない。やりたいことってなんだ? 夢はなんだ? 十年後に何をしていたいのか? という、ひと通りの自問自答をパスした末に、これといって何かを獲得したわけでもないけど、「まいっか」って言うことができた。お金は、あればほしいんだけど、そのために何をしてもいいかというと、そんなことはないと思う。何で稼ぐかってことは、周りが思うよりも重要なんじゃないかと思う。たとえば必要とされない、自分でいいとも思えない広告を仕事で大量生産して、仕事内容と関係のないパーティーや飲み会で憂さ晴らしをするっていうのはなんか、つじつまがあってないし、そりゃあむしゃくしゃするだろうな。自分がしでかしたことの責任をとれる場所にいて、そこで役に立つことで生きていたい。でも、資本主義社会においてこれは綺麗事に分類されてしまう希望だから、叶えたいなら贅沢をしてはいけない。だから、今は生きるのに最低限のものがあればいい。そりゃ、道端に百万落ちてたら拾うけどさ。そう思ったら、力がわいてきた。いつだって、わたしがわたしを許してくれることがいちばん大切なんだ。ああ。でも、歯を食いしばるのはこれから。


もらったお花がまだ咲いていて、わたしの部屋は汚いけど綺麗だ。