ハンバーガーなどを食べよう

寒さに舞いあがってしまうから、冬はもう終わっていい。わたしの部屋は西向きで、外に出ないと朝がこないから、いつも心の準備ができずに扉を開けるのだけど、まぶしくてびっくりするよ。でも、まあいい。べつに、それはいい。朝は寒すぎないほうがいいけど、空は晴れていたほうがいい。

きょうも働いたなあ。生きのびたなあ。わたしは働くまえの朝が嫌いで、働いたあとの夕方が好き。喫茶店のランチタイムのピークは、わたしが今までの人生で出してきたスピードをやすやすと上回る値を求めてくる。死ぬ気でやっても追いつかない。本気でやっているつもりなんだけど、くじけないようにへらへらしていたら「響いてないのかな」と先輩が悩んでいる場面に遭遇した。裏目にでてる……。でも、どうしたらいいのかわかんない。ネットで診断とかしてみても悔しいくらい健康だし、医学が実証してくれない以上、わたしのぼんやりもうっかりも、ただの甘えなんだな。なおせるものならなおしたいな。あとひと月で……。え、できるかな?

自分のふがいなさを思い知ったあとに、星空を見ながら将来のことなんか考えちゃうと、うっかり「書くか死ぬかしかねえな」とつぶやきそうになるけれど、それは大げさすぎるって、と自分につっこむくらいの正常さというか、冷静さを持ちあわせているおかげで、わたしのかなしみは持続せず、家について、ハンバーガーなどを食べてるあいだに消えてしまう。そう。落ちこんでいるときは、まずお湯で手を洗う。それから食事。どうにもこうにもいかなくなったら、一度死ぬつもりで目を閉じる。どうせ、朝になれば目はさめるので。