生きる冬

「アンディモリ」とだけ携帯にメモしてあったので、気になってツタヤで借りた。ミュージシャンの名前だということは覚えていた。でも誰にすすめられてメモをしたのかは忘れてしまった。わたしにアンディモリを教えたのは誰。名乗りでてください。

帰りにブーツで走ったら頭ががんがんした。ゆれるせかい。なんだこれ。つかれてんのかな。どこもかしこも過労だね。もう忙しいのは飽きたわ。そうも言ってられねえわ。すこし速めに歩いてお茶ばかり飲む。それでもひとりになると、いろいろ、勉強しないとだめだ、がんばらないとだめだ、と思うのだけど、今日は封筒に宛名を書くので精一杯だった。現代詩文庫15冊読んだら体調をくずしたし。どうがんばったらいいのかわからない夜は腹にくるまり、ただでさえ遅いわたしの速度をさらに鈍らせる。今にも眠りにつきそうな日々。生きることが冬。これが地球のうえの話なら、いずれは春もくるだろう。そう思って眠る。ただそれだけ。