忘れたいことをひとつ選んで、それから会おう

いや、ちょっと疲れた。短歌のことばっかり考えてる。同じ人に何日も会い続けることが本当に苦手。わたしは絶対にルームシェアとかできないと思う。さわやかなきもちで同じ人に会うのは、週に3日が限度なんだ。なんて、そんな自分ルールを国は認めちゃくれないし。困ったなあ。わかりきっていることが通用しない。こんな自分を、どうやって続けていけばいいんだろう。昨夜また、父に正社員になれと一方的に説教をされて、激怒してしまった。怒るとおなかのあたりが痛い。いつまでこの痛みは続くのか。忘れさせてほしい。でも、怒らなければ負けてしまう。何にだろう。これは正しさの問題じゃない。だって父は正しい。でもわたしだって間違ってない。どちらも折れる気はない。ただひとつわかることがある。人は誰からも、支配されてはいけないんだ。誰も憎んでなんかいないさ。それだけの話だよ。

この町は道が多いから、通学路をすこしずつ変えて帰ってる。住宅街は緑がしげって、いいかんじ。こんなすこしの工夫が自分のことを助けてくれるかどうか、うまくいくかはその日次第だけど、何もしないよりはマシさ。うまくいったら、明日は誰かを笑かす話題のひとつも思いつくだろう。隣りにいるあなただって、何かかかえているのだろうし、そんなかんたんな話じゃないけど、まあとりあえず、笑おうよ。わたしたちは、そうやって忘れていける。そうやって続けていける。しなやかで、けったいな生きものだよ。