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つめたい雨のなかを歌いながら歩いていく

落ちこみをお腹のすみに残したまま、静岡の友人と遊びに行った。あとからあとから愚痴があふれてしまって申し訳ないなと思っていた。そうしたらその子が帰り際、CDをプレゼントしてくれた。びっくりした。焼いてくれたのだ。手作りのブックレットを開くと、入っている曲名と、その音楽がすきな理由がイラストといっしょに書いてあった。言葉につまった。

なんかもうたまらなくなって、ガーベラを一輪かかえて夜の大学に行った。いちばん目立つ花瓶に挿してやった。これもひとつのテロなのだ。つぎは檸檬の木を買うってきめている。とにかく緑。むせかえるほどの爽やかさで、あの場所をいっぱいにしたい。もう理不尽なことが何も起こらないように。誰も傷つけたくなくなるくらい、誰も傷つかなくていいくらい。