春は嘘

あたらしい植物の、芽の黄みどり色が可愛い。友人達とお花見の約束をしたから、いよいよ春ってかんじだけど、夜がさむくって、昼がうそみたい。

 

一週間前にもらってた給与明細をさっき見たら、思ってた以上にお金が入っててびっくりした。ずっとなんのために生活をしているかを忘れてたけど、そういえば、一応働いていたのだった。事務っていうのはふしぎだな。仕事じたいよりも、そこにある人間関係の方に集中力がもってかれていて、仕事していることを忘れてしまう。入ったお金で、春の準備をした。

このまえ、同僚に「今日ね、お父さんとお母さんがむかしよく行ってたオカマバーに行くんだ」と突然言われて、まあそれじたいもおもしろいのだけど、どうして?と聞いたら、知り合いのオカマさんが今日で引退だから…と言ってて、余計に味わい深かった。んだけど、翌日、どうだった? と聞いたら、エイプリルフールの嘘だったらしい。オチまで完ぺき。「そうでも言わないときてくれないじゃな〜い」って言われたんだって。可愛い嘘だと思った。