くらい光

3日前に部屋の電球がきれた。そういうのもおもしろいかなと思ったのでそのままにしている。いい発見は「すぐ眠くなる」ということで、あとは「夕飯がまずい」「本が読めない」「漢字練習ができない」です。早く電球かいます。めんどくさいんだよな。3年ぶりにアロマキャンドルに火をつけた。火を見ているとほっとするんだけど、心のなかの少年が「アロマキャンドル?しゃらくさい!」って怒りだすので、ほんとは仏壇にそなえるようなろうそくがいい。

春休みは招待券を消化しまくろうと思ってたのに、全然消化できてない。なんなら知り合いのギャラリーも行くって言ってたのに行けてない。薄情者だ…。だって寝こんだりしてたからさ…。完全に体のリズムがぐにゃぐにゃになったせいだよ。でもなんでリズムが壊れたかというと、短歌書いてて楽しかったからなので、自業自得のプラマイゼロです。ごめんなさい。

カラヴァッジョを見ました。ひと言にすると「構図と描写の筋力」、って感じだった。絵なのに動的。帰りがけ、西洋美術館の入り口に置いてある弓を射るひとの彫刻を見たときに、ああ、うん、こういう彫刻をつくるときの目線で絵を描いてる人なんだろうな、と思った。メルロ=ポンティの本のことを思い出す。動きを表現するときは、何かが起こる直前か直後を描くのがいいのだというような、うろ覚えだけどそんなことが書いてなかったっけ。構図だけならわたしはナルキッソスの絵がいちばん好きかな。全体的に、カラヴァッジョの描く世界は彩度も明度も暗かった。レンブラントとは違う暗さだな。ろうそくで照らしだされた光を忠実に描写している、って説明にあったけど、ほんとかよ、と思っちゃった。描きたいものだけに光を当てるような描き方だと思った。ゆえに描かれたものには妥協がないのだけれど。あまり好きではない。

展示の感想を書いてるノートを見返すと、この1年で展示を13くらい見てまわったみたいなんだけど、昨年見たマグリットの展示を超える感動がまだない。難しいな。マグリットは構成とか照明とかふくめてぜんぶのバランスがわたしにちょうどよかった。でも今日の展示は静物の飾ってある壁が青かったり色がついているのが効いていてよかったと思う。ああ。このよかったは、愛がない「よかった」だな。4月になってしまうね。