つづく

読みかけの本に載っている詩の最後に、「まだ死なないのかと思いながら歩いている」とあり、ニヤリとした。そういうセンスがまだないので、シニカルな言葉を読むのが好きである。つかのまの休みになり、夜はずっと短歌と格闘しているけど、なかなか終わらない。というか、ここまでくると、むしろ終わりが見えない。勝負の時間に入ったなと思う。作品の完成って、もう、ほとんど暴力なんだよな。そして、この作業が終わっても、まだデザインという戦いがある。いや、闘いたいんだけどね。

昨日はひさしぶりに、高校時代の同期と集まり、わやわやと話した。顔を見た瞬間、ひさしぶりすぎて、声を出して笑ってしまった。音信不通だったことを怒られた。会いたいひとに会ってもいいのかも、と思えるようになったのが最近なので、許してくれ。今にして思えば、自分を閉ざして、ひとりきりになってからでないと、わからないこともあったのだ。ひとりになったとき、人に会いたいと、思える自分でよかった。思える人が、自分にいてよかった。

それにしても、大学の同期はわりとモノトーンなひとが多いのだけど、昨日会った人たちは、なんかカラフルだったなあ。部活のユニフォームのカラーだったから、と言って赤い色のセーターを着てきた子がいて、なんだそれ、可愛いなと思った。言わないけど。絵を描いてる子、デザインをしている子、裁判所で働いてる子、みんなそれぞれに、高校時代に話した夢のつづきをちゃんと生きていて、うれしかった。もちろん、いいことばかりじゃないんだろう。でも、それをまだ口にしなかったのだ。わるいことも、また話せるようになったらいいな。夢も、関係も、ちゃんとつづいていくように。