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安い休み

モスバーガーでアイスコーヒーを飲んでいるとき、雪にはじかれて目にはいる昼のひかりが、やけに綺麗だと思った。店内は客もまばらで、どこかで聞いたことのある洋楽が流れていた。そのとき、わたしの舌はアイスコーヒーの苦みを、たぶんはじめて受け入れた。おいしいと思ったのだ。そして、目の前にある、誰も座っていない椅子を眺め、どこか安堵している自分に気づく。たまに、ひとりの自分をたしかめたくて、テーブル席についているときがある。どうしてだろう。安心しているんだ。それなのに、ひとりで笑うことはできない。

笑うことを教えてくれてありがとう。誰にともなく、いつだってそう思っている。いつも、何がおもしろいとか思う前に、自分の笑い声が響いていてびっくりする。楽しさは反射で、お菓子のように食べたら消える。だから嫌いなのに、そんな気安さに、救われてもいるんだ。ふしぎだね。