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半透明

仕事で梨を20個むいた。むいてもむいても終わらなくてびっくりした。ちょっとしたドッキリだったんだけど、たのしい時間だったな。すごく喜んでくれたらしいんだけど、パーティーの場に残れなくて、あれ?終わったのか、とすこし寂しくなったり。みんなが喜んでいる顔を見たかったと思った。でも、幸せな仕事だったな。

春から、このたましいに、ついてまわるぎこちなさについて、ずっと考えていた。すべてが、あるべき形になってほしい。よくわからないんだけど、そういうことだ。体の輪郭がぎざぎざになったような違和感の正体を辿っていくと、自分が「ふさわしい」ということにこだわっていることがわかる。善意も悪意も、ほめ言葉も悪口も、無視も喧嘩も、わたしを不透明にする。人に嫌われたり好かれたりする、そのエネルギーのプレッシャーに耐えられなくて、全部やめたいって思ったりする。それを許されたいと思うこともある、わたしはずるい。でも、あきらめないでくれる人がいること、あきらめたくない人がいること、そういうことが静かにわかる夕方があるんだ。透きとおったくだものみたいに、それはとくべつなきもちだよ。何を言ってるか、わかるかな。でも、わからなくてもいいんだ。