のみこまれたまま

のみ会に行ったら緊張したせいか眠れない。明日仕事なのにな。こんなときは体のまんなかを走っている一本の汽車のことを考える。よくわからないけどピカピカ光っていて綺麗だ。けむりもすごく出る。わたしの肌ぜんたいが大きな線路になって開かれている。どこへなりとも行けばいい。

いろんなひとにいろんな都合や夢があって、夜でも街はにぎやかだ。国分寺でキャッチをやってるお兄さん達の、攻撃力高そうな前髪。サラリーマンのよれたスーツ。女子大生の焼けた脚。ぼんやりと頭が痛くてとりあえずへらへら笑ってみる。こんな人たちにも好きな人がいて、嫌いな人がいる。そして人生を、その個人的な趣向をあますことなく信じてる。結構なことだ。