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うやむやにできるあまりにもたくさんのこと

「あなたが人間であることの責任を果たさなかったことで告訴します。この死人の名において、私はあなたが恋をとり逃がし、幸福である義務をないがしろにし、意義のない人生をおくり、あきらめをもってその日暮らしに生きたことにたいして告訴します。あなたは死刑を宣告されるべきです。あなたは孤独を宣告されるでしょう。」
サガンの「ブラームスはお好き」という小説からの引用だ。数年前に読んで、この一節に痺れたのを覚えている。人間であることの責任とは。いったいなんだと思う。誰か思いついたら教えてほしい。


詩集を貸してくれた子に、お返しに歌集を貸したら、今度は手紙になって返ってきた。あたたかくて、ちょっとふしぎな気分だ。昔わたしの日記を読んでくれていた子が、交換日記をしませんかとノートを持って会いにきてくれたことを思い出す。げんきかな。

デートの誘いのようなメールを放置してから、もう半月経つ。それなのに今日もらった手紙の返事を今書き終えてしまった。自分を動かすものは、いったいなんなのだろう。気持ちに貴賤はない。それなのに、見過ごせないものと見過ごしてしまいたいものが自分のなかにくっきりと決まっている。でもその違いがなんなのか、どうにも明らかにすることができない。わたしはこれを明らかにしなくてはいけないと思う。もうあまりにもいろんなことを忘れてしまった。わたしは明らかにしたい。これ以上失われないために。