2014-05-24 五月の行方 風景が緑色につつまれるようになってから、すっかり体の調子がいい。土を踏みながら風の音を聞いていると、それだけで最高の気分になってしまい、遅刻しそうで焦っていたことなんか忘れて、のんびり歩いちゃったりする。些細なことに傷ついたり、理由のないことでわけもなく憂うつになることをやめたい。肌にまとわりつくような暑い陽射しを、白い服ではね返して笑いたい。つめたいソーダが飲みたい夕方、すれ違う少女達の夏服がまぶしい。季節は夏に向かっている。