慈しむ

大学の特別講義というのに出てきた。
最近はあまりそういうのに顔を出さないんだけど、
テーマが紙って言うから……。

わたしはあまり真面目な学生ではないので、
大半をぼーっとして過ごしてしまったのだけど、
教授の「情報を慈しむための形として書物がある」という、
なにかの引用にハッとしてガバッと起きた。

(慈しむって、めっちゃいい言葉やん……)

と思って恍惚としていた。その単語に呼び起こされるように、
さまざまな、3年間でやり遂げた今までの課題のことが思い出されて、
慈しむという行為はわたしにとっては、
手でものをつくることそのものだなと瞬間的に思った。
自分の体の外側を愛おしむ行為と、
手という部位は、密接に関係しているような気がする。
……なんて書くとなんだか論文みたいだな。
なんだろ、これテーマにしようかな。ははは〜
はー……。

7月に向けて、新しくつくる本のテーマも決めかねている。
なんか、友人にそそのかされてその気になって、短歌とか書いてるんだけど、
うまくまとめられるかなあ。
うっかり忙しくなっているけれど、まずは生活を慈しんでいけるように、
心の風通しをよくしたい。