もうすこしがんばりましょう

夜風がやさしいと転びそうになる。空気の抵抗がなくなって、つまさきから滑りそう。その身軽さのままでどこまででも行けそうだけど、そううまくもいかない。明日は美術館のバイトがあるし、大学の授業がないから何もサボることができない。不真面目にすらなれないなら、こんなふうに気分良く浮ついていたってしょうがないんだ。

 

幻滅したときの気分から抜け出せなくなってしまっていて、いけない。何かに期待したつもりはないのだけれど。昼には大学の人口密度の高さにげんなりして足が重くなる。参ったなあ。みんなそんなにがんばらなくっていいよ。満員の講義室に時間ギリギリに入って、一番前の席に座るのはそろそろしんどいです。ハイ。首も痛いしね。わたしは状況にあまのじゃくなことをするのが好きだから、みんなには不真面目でいてほしい。頼むから好きなだけサボってください。わがままか。

 

わたしの個人的な思想とデザインとを切り離して、遠くから眺めるような行為が必要だ。どうしようもなく切り離せないものだからと開き直って好き勝手やっていたけど、これじゃあキリがないんだ。大勢人のいるところにいるからには、1人じゃできないことをやらないと意味がないんだ。宗教というのは1人でするものであって、人と共有するものじゃないということを、いい加減わかれ。人と共有するべきものだけを選びとって人前に広げられるような特訓がわたしには必要だ。

 

ムリをしないで生きていたい。でも何かひとつくらい得意なものがないと生きていられない。ムリをしてでもやれと言ってください。でないとダメになってしまう。まあもうダメになっているのかもしれないけど、それならそれでいいから、わたしの性格の問題点を挙げ連ねて、それから思いきり笑ってほしい。