宝石
きょうは長年の夢だった、トラックで売ってる石焼きいもを買うことができた!
安納いもっていう鹿児島のおいもらしい。
スーパーの手前に止まってて、すごいがっしりしたおじさんが売ってた。
今日いちばんのお客だからって、大きいサイズのおいもをくれて、
あ!買いものしたってかんじがする!って思った。
こういう温度のあるやりとりがうれしいんだ。
あったかいかたまりを大事にもって歩いた。
でもこんなすばらしい焼きいも、せっかくだから外で食べたいと思って、
公園のベンチでむいてみて感動した。
ちっちゃい岩みたいな、黄みがかった灰色の皮をめくると、
すごいあざやかな、きんいろの中身が見えて。
その向こうに、故郷の稲穂が揺れて見えたような気がした。
思わず写真を撮ってしまった。(そしてあちこちをイモだらけにした)
うつくしいものって、どうしてこんなにあっけなく、
目の前にあらわれるんだろう。
毎日毎日、どうやったらうつくしいものがつくれるのか、
美大生は、デザイナーは、アーティストは、必死になって考えているのに。
焼きいもの皮ひとつ、むいてみれば、
それだけでこんなにうつくしいものが見れるんだ。
もちろん、
この焼きいもの向こうには、たくさんのヒトの手間がかかってるって、
わかってはいるんだけど。
なめらかなおいも、とてもおいしかった。
体にいいものを食べたかんじがした。
それから、今日は夜中に友人が泊まりにくるから、
ごはんをつくるために急いで家に帰った。
煮込みハンバーグ、つくります。
体にいいものになるといいな。