神風

 今朝、目がさめてカーテンを開けたら、

どこまでも吹きぬけるような青空が、窓の向こうに広がっていて、

感動のあまり、大荷物をかかえて外に出かけてしまった。

昨日あんなことを書いておいてなんだけど、風がふいて、

それに乗ってどこまでも行けそうだと思った。

読みたくて溜めておいた本とか、やりたくなくて溜めておいた課題とか、

そういうもの全部、ピクニックのお弁当みたいにして鞄につめて、

ドアを開けたらあんまりにも清々しくて笑ってしまった。

 今日は冬至なんだね!

1年でいちばん寒い日に、この冬いちばんうつくしい青空を広げるなんて、

そんなことをされたら冬を愛さずにいられないじゃないか。

景色がうつくしいときには、どんな不安も形無しなんだ。

頬のしびれも指先のうずきも、全部味方につけて走って行こう。

大変なことなんて、世界にはなにひとつないかのような顔をして。